医師が解説DOCTOR COMMENTARY

ハイフの痛みについて

「ハイフはなぜ痛いのか?」
「痛いほうが効果があるのか?」
「どんな痛みなのか?」

医療ハイフの一番の不安である痛みについて医師が解説します。

医師 丸本 桂三

目次

POINT01

ハイフは痛いですか?


ドットハイフの施術ですが、8割くらいの方は痛いと仰います。
「大丈夫です」と仰っていただける残り2割の方ももしかしたら我慢していただいてるだけで本当は痛いと感じていらっしゃるのかもしれません。
当院では痛みが強すぎる場合、出力を下げさせていただいているのですが、皆さん、効き目を期待して頑張られる方が多いです。それでも3割くらいの方は痛いということで出力を落とさせていただいたりします。
逆にリニアハイフの施術のほうは痛みを強く感じられる方は比較的少なめです。とは言え、皮膚が浅く骨に近い部分は痛みが強くなる傾向があります。

イメージ写真

POINT02

ハイフはなぜ痛いのですか?


ハイフが痛みを感じる原因ですが、主には2通りあると考えております。
ハイフの超音波は、皮膚深層から筋膜にかけて焦点を合わせるのですが、深くなってくると、吸収されなかった超音波が一部骨まで届きます。骨の表面には骨膜があり、骨膜には知覚神経が通っています。その骨膜に超音波がカチンと当たり、それで痛みを感じてしまうのです。そのために、骨に近い部分ほど痛みを感じやすい傾向があります。
ウルトラフォーマーⅢのドットハイフですが、4.5mm・3.0mm・2.0mmの3種類のハンドピースを使うことで、皮膚の奥の深い筋膜層から皮下組織まで広い範囲の深さをカバーします。4.5mmのハンドピースは奥に焦点を合わせますので、その分、骨にまで流れる超音波が多くなります。そのため、痛みを感じやすい傾向があります。

イメージ写真

もう一つの痛みの原因として「温度」があります。3.0mmのハンドピースはショット数を多くすることで皮下組織の温度を上げますので、その熱さのために痛いと仰る方もいらっしゃいます。ただ、こちらの「熱さによる痛み」のほうは我慢される方が多いようです。もちろん、痛みが強いようでしたら、仰っていただければ出力で調整させていただきます。
先ほど、「痛みのために出力を下げさせていただくことがある」と書きましたが、全てのハンドピースで下げるという事ではなく、ハンドピースや部位によって痛みが違ってきますので、痛みのある場合だけ下げるようにさせていただいております。

POINT03

痛みが強いほうが
効果が高いのか?


出力を強くすればするほど痛みは強くなりますが、一方で、出力を強くすればするほど効果も高くなります。
では、「強くすればするほど良いのではないか?」ということになりますが、神経障害や炎症などの合併症のリスクも上がってきます。患者さんから伺ったお話ですと、韓国のハイフの施術は当院と同じ機械を使っているところが多いのですが、痛みがはるかに強いようです。それだけ効果も高いのでしょう。ただ、医師の立場としては「合併症は大丈夫なのかな?」と心配になります。
当院としては、合併症を出来る限り回避しながら、出来る限り多くのショット数を照射させていただくことで最大限の効果を目指していきたいと考えております。

イメージ写真

POINT04

どうしても痛みが強い場合は
どうすれば良いですか?


ウルトラフォーマーⅢをフルショットで施術を受けられて初回は痛みを我慢されて受け終わられるのですが、やはり「痛いから次回はためらう」とおっしゃる方がいらっしゃいます。効果がすごくあると、「何とか続けたいけど痛みが、、、」ということになってしまいます。出力を落とすというのも一つの方法ですが、そういうお悩みを解決させていただくためにウルトラセルQプラスのドットハイフを始めさせていただくことにしました。
ウルトラセルQプラスはウルトラフォーマーⅢよりも痛みが少なめです(もちろん個人差はあります)。
メーカーのショット数辺りの課金が多くなるため、
初回価格 32,800円(税込)
通常価格 35,800円(税込)
とウルトラフォーマーⅢよりも3,000円高くなります。
約450ショットとショット数は減ってしまいますが、日本では一番使われている機種であるウルトラセルQプラスをフルショット数で最大限の効果を引き出したいと思っております。ホームページで近々ご案内させていただくと思います。(2021年8月現在)

イメージ写真

ハイフについてその他のポイントはこちら

文責
医師 丸本 桂三
(あおばクリニック技術統括アドバイザリー)
経歴
昭和62年3月 東京大学医学部医学科卒業
昭和62年6月 東京大学医学部附属病院勤務
平成23年 みずのクリニック(現あおばクリニック新宿院)アドバイザリー就任

CLINIC