医師が解説DOCTOR COMMENTARY

ミノキシジルの副作用
内服上の注意点
安心してAGA治療を
受けるために

ミノキシジル内服は非常に発毛効果が
高いため初期脱毛が起こります。
また血圧低下のため初期には
動機やめまいが起こります。
これらは通常心配がありません。

医師 丸本 桂三

目次

POINT01

めまい・動悸・頭痛・むくみなど
血圧低下による症状


ミノキシジルはもともと高血圧の薬として開発されたため血管拡張作用があり内服すると血圧が下がります。
たとえば、血圧が130の方が120に落ちると、血液の流れ方が変わってしまいます。
そのため、様々な症状が出ます。

●めまい…圧力が足りないため頭に血が上りにくくなり脳貧血のような状態を起こします。
●頭痛…脳の血管を拡張するため頭痛を引き起こすことがあります。
●動悸・息切れ・不整脈…内服を始めると血圧が下がるため全身の血流動態が変化します。そのため、動悸や息切れが起こることがありますし、不整脈が起こることもあります。
●むくみ…手足や顔などの抹消の血管が拡張することでむくみが出る場合があります。

血圧が低い状態に体が順応してくるとこれらの症状は減ってくる場合が多いですが、減らない場合も率は低いですがあります。
一番確実なのは内服を止めていただくことですので、御心配でしたら内服中止をお勧めします。
ただ、この副作用で重篤な問題を起こされた方は例がほぼ無いようです。
そのため、内服を続けたいという場合は減薬するか、あるいは循環器内科の専門医にかかることをお勧めしております。

イメージ写真

POINT02

初期脱毛


内服後2週間~1ヶ月くらいで初期脱毛が起こります。
ミノキシジルが効果を発揮すると、毛根を活性化させて毛を生やします。
毛が生え始めても伸びるスピードは1日0.3~0.4ミリですので、増えてきたと実感するのに3~6ヶ月かかります。
一方で、ミノキシジルは休止期に向かっている毛根の働きも活発化させるために一時的に細い弱い毛の脱落が増えます。
そのため、内服当初は「むしろ毛が抜ける」という状態が出てきます。これを初期脱毛と言います。
これは効果が出ている証拠でもあるので、全く気にしていただかなくて結構です。
内服された方のうち、8割くらいの方が自覚されます。中にはあまり注意してご覧にならない方もいらっしゃるので8割位しか自覚されませんが、ちゃんと注意していただければほぼ100%の方が初期脱毛を自覚できると思います。
それくらい、ミノキシジルは多くの方に効果があるということです。
途中で止めてしまうと、発毛効果も非常に弱いものになってしまうので、気にせずに内服を続けていただきます。

イメージ写真

POINT03

多毛症


ミノキシジル内服は頭髪だけでなく血流にのって体全体に行き渡るために全身で体毛が濃くなったり増えたりします。
これもほぼ100%の方に起こります。それだけミノキシジルの発毛効果は強いということです。
もちろん、内服を中止していただくと多毛症の進展を防ぐことが可能です。
内服を止めて、外用薬やメソセラピーに切り替えると全身での多毛症は避けられますが、内服よりは効果がかなり落ちます。
気にしないようにしていただくか、あるいは医療レーザー脱毛で対処していただくのをお勧めしております。

イメージ写真

POINT04

その他


心臓疾患の方
高血圧の方、狭心症の方は血流動態の変化で病気に悪影響を及ぼすことがありますので、お勧めしておりません。
特に狭心症の方は処方をお断りしております。循環器内科の専門医を持った医院での処方をお勧めします。
糖尿病の方も、お勧めしておりません。
内服される場合は症状に注意をし、もし、不安な症状が出た場合、専門医にかかられることをお勧めします。

肝機能障害
これは薬だとほとんどの薬でありえる副作用です。
非常にまれです。

イメージ写真

医師が解説 その他のポイントはこちら

文責
医師 丸本 桂三
(あおばクリニック技術統括アドバイザリー)
経歴
昭和62年3月 東京大学医学部医学科卒業
昭和62年6月 東京大学医学部附属病院勤務
平成23年 みずのクリニック(現あおばクリニック新宿院)アドバイザリー就任
Q&Aに戻る

CLINIC